亀井刑事の息子、健一が特急「おおぞら9号」の車中で誘拐された。

上野発・特急「ゆうづる5号」の個室寝台で、新井は偶然見知らぬ美女と同室することになった。

商社マン生活に疲れ果てた佐々木貢は、福井県東尋坊で死ぬつもりだった。

僕の名前は山岸陽介。26歳、独身。

晩秋の猪苗代湖畔で、正体不明の謎の美女と詐欺師の、二つの死体が発見された。

倶知安町郊外の古い廃工場の中、背中に強い衝撃を受けて関口啓子は倒れた。気がついたとき一人の男が…。

考古学者の曽根辞郎が多摩古墳群の一角で、頭を割られ、無残な死を遂げた。

カスとポルは15歳。発明の天才にして商売上手、ルナ・シティでは有名な〈悪たれ双子〉だ。

〈ラコシ〉―それは鋭い牙と鉤爪を持ち。黄色い眼を光らせ。

巨大都市ニューヨーク。それは現代の魔都だ。

ボケが進行しながらも講演旅行に出かける元大臣とその秘書。

「コーヘイ兄ちゃん!」。

天国から研修に来た天使と地獄から成績不良(?)で叩き出された悪魔。

少女マリと黒犬ポチのコンビ―その正体、実は落ちこぼれ天使と地獄から追い出された悪魔―の地上での修業も3回目。

ある日、六本木にスタジオを持つアクション派カメラマン滝村薫平を、女が訪ねてきた。

暑い・狭い・うるさい3拍子揃った愛の巣を営む智佐子・克郎の新婚夫婦に、願ってもない話がとびこんだ。

仲よし三人組の看護婦、山形久江、野々村和子、有坂千寿がヨーロッパ旅行に出かけた。

京都嵐山の三船祭り。各界の著名人や有名人タレントが多数出演し、大観衆の前で優雅な平安絵巻が繰り広げられていた。

大学時代の仲良しグループ、男女6人組が京都へグルメ旅行に出かけたが、旅行中に仲間の一人が殺されさらに第二の殺人が…。

ヴェラ・マッケイの娘アニーは、とつぜん40度以上の高熱と目の痛みに襲われ、ローズロウン病院の救急治療室に運び込まれた。

名もなき兵隊たちの生と死と愛を凝視し、描きつづけてきた直木賞・吉川英治文学賞受賞作家の戦場ロマン。

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。

世界恐慌を迎えた1990年、世界には奇妙な動きが相次いだ。日本でもパニックとクーデターが誘発する。

かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した―。

「狼は哲学者だな。戦闘に熟達しただけのコマンドじゃない」傭兵がつぶやく。

アメリカから帰ってきた美加の日本での主婦生活もそろそろ一年になる。つくづく日本は平和だなと思う。

浅見家のお手伝い・吉田須美子が警察に連行された!群馬県吾妻町で起きた、焼死事件の殺人容疑者としてである。

日本最大の華道流派・烏丸流。

朱雀秀介のいとこが都内の某ホテルで結婚式をあげた。披露宴もたけなわの頃、トイレに立った秀介は、そこで男の絞殺死体を発見。

“俺”の前から消えた6人の男。

生きる者よ叫べ!叫びに真実を聞きわけよ!―三つの死と二つの不倫。原発をめぐる地鳴りのごとき人間ドラマ。

眼の壁に囲まれた密室、衆人環視の試合場での殺人事件から…。己の求める剣の道を選んだ男の悲劇。

暴露本『スキャンダルへの招待』を書き上げて渡米したフリーライターの有藤久美が帰国すると、見も知らぬ女が久美の本名を騙ったあげく殺されていた。

因習の村に伝わる奇妙な子守唄、その歌詞どおりの連続殺人劇が、通称八馬鹿村と呼ばれる山間の寒村に繰り広げられる。

当主が「死のノート」と奇妙な遺書を遺して自殺した八田家で、次々と起こる殺人事件!名作中の名作に挑戦する、待望の「探偵の四季」第2部。

杉原爽香、十七歳の冬。爽香の中学時代の恩師安西布子と河村刑事は、美術館で久々のデート。

信長が、武蔵が、怪奇な殺人事件に挑む。秘められた「殺意の構図」を“7人の名探偵”が解き明かす異色ミステリー。

時は鹿鳴館時代、連続する猟奇殺人事件。…捕物帖文学に新しい時代を劃した連作推理の完結篇。

しゃれた会話、大人のユーモア。皮肉屋ではぐれ者の探偵登場。

ファンハウスのオーナー、コンラッドは赤ん坊を溺愛していた。異形に生まれついた赤ん坊でも、彼には最愛の息子だった。

人間のなかには、人生の表面を滑るようにして生き、命の何たるかを知らずに死んでゆく者もいる。

合衆国海軍の天才軍人マフィー・コーディはハッチャーの海軍兵学校時代の親友だった。コーディは15年前ヴェトナムで戦死した。

若い女性ばかり狙った、9年前の連続刺殺事件はニューヨークを震憾させた。

「私のネックチェーンは悪夢の代償」―謎の言葉を残して、ホステス立科由里は新宿中央公園で殺された!かつて歌手として一世を風靡した由里が見た夢とは?以前、上京したばかりの彼女を危難から救い、事件の捜査にあたる新宿署の牛尾刑事は、このネックチェーンが伊豆の偽装心

暗黒街のボスから、殺人事件の謎解きを頼まれた眉子。

不動産投資ブームに沸くハワイ。ホノルルの教会を買収した不動産会社社長が他殺体が発見された。

死体となっても、彼女はなおかつ美しかった。

“第2維新”を目論む日本は、軍をフィリピンに侵攻させようとしていた。

元禄初期の長崎出島。

あらゆる欲望を凝縮した街・新宿。この街の悪にひとり立ち向かう刑事・鮫島。

“花の落ちる地へ参ります”という書き置きを残し、作曲家・高津文彦の妻・紫津子が家を出てから三日目の朝、高津のもとに空箱のように軽い、奇妙な小包が届いた。

作曲家の高津文彦は、出奔した妻・紫津子を追って桜の花を手懸りに吉野、奈良、京都へと旅をつづけていた。

夜、ぼくらを呼んだのは白い声だ。その声はすべての子供を呼んだのだ。

歯科医が殺された。亭主殺しの犯人は必らず妻、を捜査の信条とする大貫迷警部は、井上刑事を連れ歯科医夫人の逮捕に向かう。

船越が房子の死を知ったのは、彼女との旅行から帰った翌日だった。房子は『飛騨の里』で死んでいたのだ。

女子大生探偵亜由美のところに、わずか13歳の花嫁が助けを求めてきた。

玉井タマ子は12歳を頭に3歳まで、5人の子を抱えて未亡人に。

スーパーマーケット・チェーンの会長が結婚式前夜、地下室のジムでエアロビック・サイクルにもたれて奇怪な死を遂げていた…。

四代将軍家綱には、御手つき中〓@62E4お丸の方が生んだ葵悠太郎が三人の家来と共に秘かに育てられていた。

アイソラの街にはキノコのように死体が次から次へと現われる。クリスマスを4日後にひかえた、雪の日とて例外ではない。

百年前に火事を起こし、放置されている靴工場の跡を改修して、巨大なショッピングセンターにする―。

八月も終わりに近づくと、夏の自由に飽いた子どもたちが、また小学校の運動場に戻ってくる。

警視庁捜査一課刑事の白鳥は、桑名留未子から、長野に旅行すると出かけたまま消息を絶った恋人の宮岡を捜してほしいと依頼される。

猛吹雪のために密室と化したアール・ヌーボーの洋館・霧越邸。

渓谷を走る7輛編成の列車から、6輛目だけが抜きとられ、36人の乗客と共に消えた。

ゴルバチョフの改革路線によって、緊張緩和の大きなうねりが世界を覆っていた。

二階堂日美子はタロットカード占いの名手である。最近たて続けにかつての同級生から占いを頼まれた。

地上げ屋の隠し財産を狙った男女は、まんまと数億円相当の金品を盗み出すことに成功する。

雑誌記者の根谷は、特集記事の取材のためにテレビ局のドラマ部長・井波を訪ねた。

夕暮れの最上峡、東北の小駅で陸羽西線の上りと下りが交錯した直後、地元素封家の娘・中司靖代が殺害された。

虎穴に入らずんば虎子を得ず。

彗星のごとく現われた期待の大型新人・花村万月が描く、哀しくも凄絶な愛のかたち。

「ララ」と呼ぶ猫を偏愛する一人娘の前に、理知的で美しい「ママ」が現われた。

犠牲者は死んだ金魚を掴んでいた。北原白秋宛の怪文書と連続殺人事件に絡む怨恨と妄想。

故国ベネズエラでの政治的迫害をのがれて絶海の孤島に辿り着いた《私》は、ある日、無人島のはずのこの島で、一団の奇妙な男女に出会う。

南見弦楽四重奏団の初公演がいよいよ開演となったが、どこか様子がおかしい。

腐蝕した都市・東京のコンクリートの樹海を、巨大な虎が駆けぬける！　愚行を重ねる人間どもの卑小さを嘲笑うかのように…。

新哉さんに伝えて、イトウフミコは知床で死にます―。

あたしが、「渋谷サイキック・リサーチ」でアルバイトをしているのは、所長のナルがカッコいいからではない。

世を挙げての転職ブーム。我らが三百歳探偵団の由兵衛も四十有余年の運転手生活から新天地を目指す決心をした。

幕臣落語家“三笑亭可楽と三遊亭遊三”。

吹き荒れる雪。うなる銃弾。

美しい女よ、古都への旅は愛の遍歴か。内田・リリカルミステリーの極北。

美しい女よ、古都への旅は愛の遍歴か。内田・リリカルミステリーの極北。

〔神君御免状〕をめぐる争いで、

徳川家康より与えられた「神君御免状」をめぐる裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は色里・吉原の惣名主となった。

市井の人々の悲哀をつつみ、今日も「しぐれ町」は明け暮れる――。 再会、借金、深情け。